7月1日より医師2名体制となります。

  • 2020.07.01

7月1日より浅井泰行医師を新しく迎え医師2名体制で診療を行います。まだまだ日本では数少ない緩和医療専門医ですが、当院は2名ともに緩和医療専門医で診療させていただきます。院長は呼吸器内科出身、浅井医師は外科出身ですので、より幅広く慢性的な疾患(老衰、内臓疾患、神経疾患など)で治療中の方でも自宅療養を希望される方の支援を行うことが可能です。通院でお困りの方、入院中だが自宅療養を希望される方、外来で専門的な緩和医療の提供を希望される方は、ぜひご相談ください。 ...

新型コロナウイルス感染拡大による病院面会制限

  • 2020.06.19

新型コロナウイルス感染拡大による病院面会制限が続いています。今後緩和されていく余地はありますが、想像よりも厳しい面会制限で患者さん自身やご家族が心身ともにつらい状況に追い込まれないように、ぜひ入院前に面会制限状況を確認していただくことをお勧めします。当院としては、面会が厳しい入院となるのであれば、状況はあまりよくない、不安もあるが自宅療養を選びたいという患者さんやご家族の支援を積極的に行います。点滴や医療機器がついているが、自宅へ帰りたいという方はご相談ください。 ...

放射線治療による症状緩和

  • 2020.06.19

がんの転移による痛みが強くなると医療用麻薬や鎮痛補助薬と言われる薬剤の使用量が増えていきます。中毒や依存になったり命を短くすることはありませんが、眠気が強まったり、便秘の調整が難しくなったりすることはあります。そのような時に症状緩和目的の放射線治療が実施できると、痛みが0にならなくても、薬剤使用量が減らせることで副作用が減りより生活がしやすくなる場合があります。緩和ケアでは、お薬だけで治療するのではなく、時にはCTなど検査で病状を評価し薬剤以外の対応方法がないか考えることも重要です。症状緩和目...

遺族外来について

  • 2020.06.07

当院では、専門的緩和ケア提供の一環として遺族ケアにも取り組んでいます。私自身(院長:渡邊)、緩和ケア医としてこれまで2000名を超える方々の最後の時に寄り添い、またその後のご遺族となられた方々と接してきました。大切な方を亡くされることは大きな気持ちの変化や環境の変化を生みます。そうした時にだれに相談したらよいのか、まだまだ日本では窓口すらみつからないのが現状です。前職小牧市民病院緩和ケア科の時から遺族外来を開設して、遺族ケアに取り組んでまいりました。あすなろ医院でも同様の取り組みを開始したいと...

緩和ケア医として大切にしていること

  • 2020.06.07

緩和ケア医はまだまだなじみがない方が多いと思います。私(院長:渡邊)自身も小牧市民病院内科(呼吸器内科)で勤務をしたのちに緩和医療を専門に活動してきました。また外科出身の医師やさまざまな内科出身の医師も緩和医療の分野で活動しています。日本に緩和医療専門医がまだ数百人しか認定されていませんので、一般に目にする機会がほとんどないかもしれません。緩和ケア医がどのように考え診療を行っているのかお伝えしたいと思います。 私自身、診療において大切にしていることは、まず患者さんのお話を丁寧に伺います。...

専門的緩和ケアのメリット

  • 2020.06.07

「緩和ケア」という言葉のイメージは、まだまだ不安になったり、なんとなく心配になったりされる方もいらっしゃるかもしれません。緩和ケア病棟やホスピスなどの入院施設は抗がん治療が終了した患者さんが療養される場所ですので、そうしたイメージが一般的になっています。しかし、最近の世界的な研究では、早期がんではないがん患者さんに対して、診断時から専門的な緩和ケアを抗がん剤治療と並行して受けることで、症状が緩和ケアすることや生活の質が保たれることはもちろん、延命効果もあるという結果も報告されています。まだまだ...

がん患者さんの食事

  • 2020.05.16

がん患者さんとご家族から「何を食べていいか分からない」という相談を受けることがよくあります。単純に食事といっても病状により食事の柔らかさや一度に食べられる量に注意が必要であったり、食事の内容に工夫が必要だったり(タンパク質を重視した方がよい時や脂質でカロリーを優先した方がいい時期など)することもあります。 またご家族としては何とか食べてもらいたいからと無理強いしてしまい、それが患者さんへのプレッシャーとなることでさらに悪循環となってしまっている場面もよく経験します。食事は食べる瞬間だけが...

がん患者さんの痛み

  • 2020.05.16

がん患者さんが抱える痛みは、大きく分けて以下のように分けられます。 1)がん自体による痛み 2)がん治療に伴う痛み(抗がん剤の副作用による手足の痛み、手術後の痛みなど) 3)がん以外の痛み(筋肉量の減少に伴う頭痛や関節痛、床ずれの痛みなど) 医療用麻薬が主に使用されるのが1)の痛みになります。一般的には「モルヒネ」が有名ですが、それ以外にも現在日本では複数の医療用麻薬が使用可能です。モルヒネだから「強い」とかモルヒネを使い始めたから「末期」、医療用麻薬は「中毒になる」「...

呼吸困難の緩和

  • 2020.04.26

がん患者さんにとって呼吸困難はつらい症状の一つです。 少し室温を涼しくしてあげて、うちわや扇風機で気流をつくってあげると症状が軽減する方がいらっしゃいます。眉間にミストスプレーを使用すると冷却効果と症状軽減につながるという方法を提唱する海外の専門家もいます。呼吸困難は不安とも関連するので、周囲が不安を軽減するような環境づくりをしてあげることも大事なポイントになります。Facebookページも参照してください。 https://www.facebook.com/在宅緩和ケア-あすな...

診療開始します。

  • 2020.04.15

4月16日より診療を開始します。COVID-19の感染拡大にて通院への不安がある方、入院してしまうと家族との面会もままならない状況に不安がある方、そうした方を支える在宅医療を提供していきます。 「在宅緩和ケア」は末期がんの方だけを対象とした医療・ケアではありません。まだまだ緩和ケアの一般社会でのイメージは負のイメージがつきまとうことも理解しています。あすなろ医院の役割として、この地域での「緩和ケア」のイメージが全ての病の方に対する思いやりがある当たり前の医療になるように日々体現し続けます...

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