補完代替療法について

  • 2025.01.23

がん治療には抗癌剤や放射線治療、外科手術などの標準治療と呼ばれている一般的な治療方法以外にも補完代替療法と呼ばれるいわゆる民間療法が多く存在しています。

補完代替療法は色々と研究されているものから、経験的に実施されているものまで非常に幅広い状況です。日本緩和医療学会では一般的な補完代替療法についての化学的根拠をまとめた「がんの補完代替療法クリニカル・エビデンス(2016年版)」をホームページ上で無料公開しています。

抗がん治療が困難になった方や抗がん治療中だが少しでも治療効果があるものを取り入れたいという気持ちは当然ですが、予想される効果や副作用を十分に吟味し、さらに重要なことは経済的な負担も考慮した上で選択していくことが非常に重要です。

病院のがん治療医にどのような補完代替療法を考えているか伝えておくことは、抗がん治療に影響を与えないために必要です。一方でそのような質問に対して標準治療以外は認めないという姿勢の医師もいます。主治医への相談が難しく、補完代替療法の実施に迷うような場合には実施に関する意思決定支援を行いますのでご相談ください。(当院から特定の補完代替療法を推奨することはありません)

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