困ったときの対処法
- 2020.08.18
痛みや息苦しさ、だるさなどのからだのつらさで困った時にどのように対処したらよいでしょうか。困った時(症状が強い時)に使用できる薬剤を処方してもらっておくことはもちろん重要です。痛い時、息苦しい時、眠れない時、熱が出た時などが主要な症状になります。一方で困ったときにお薬だけでは十分に対処できないことや、お薬だけに頼るとどうしても副作用(医療用麻薬であれば眠気や便秘などです。寿命を縮めることはありません)が強くなってしまう可能性があります。お薬を使用する量を少なくすることは副作用を少なくすることにつながり患者さんにとってもメリットがあります。
それでは、そのような時にどのような方法があるでしょうか。人によって温めることや逆に冷やすこと、気流をつくってみること、マッサージすること、音楽を聴くことなど効果がある方法は様々です。こうした対処法は困ったときに急に思いつくことは難しいので、落ち着いている時にこそ、自分の症状が楽になるのはどのような時か、リラックスしやすいものは何か(例えば人によって、自分にとって心地よい風景を思い浮かべたり、リラックスできるイメージを浮かべる練習をしておくことが有効な場合もあります)、考えて準備しておくとお薬や医療者に頼らず、患者さん自身やご家族で対処することが可能になり、大きな自信(自己効力感)につながり、自律性を失わず生活することにつながります。