点滴とむくみ

  • 2020.08.03

食事がとれなくなってくると点滴で水分補給が行われることがよくあります。一般的な医療のイメージでは、点滴でよくなるというイメージが多いかと思います。進行がん患者さんやお亡くなりになる間際の患者さんでは、食事がとれないからといってたくさんの点滴を実施すると、点滴が体の中でうまく利用できずに手足のむくみになったり、痰を増やしてしまったり、胸水や腹水を増やしてしまったりすることがあります。ご家族としては点滴してもらった方が安心という気持ちの方もおられると思いますが、点滴が逆に患者さんの負担になる場合が...

開院4か月が経過しました。

  • 2020.08.03

開院4か月が経過しました。小牧市内だけでなく、一宮市、春日井市、岩倉市、江南市、豊山町、北名古屋市など幅広い地域の患者さんとご家族の支援をさせて頂いています。がん患者さんだけでなく慢性疾患の患者さんやご家族すべてに専門的緩和ケア診療を提供させていただきます。お困りの方はぜひご相談ください。また小牧市外でのケアマネジャーや訪問看護ステーションとの連携も積極的にすすめています。当院の提供する専門的緩和ケア診療でSNSなども積極的に利用し連携をとっていただける医療・介護機関の方がいらっしゃいましたら...

モルヒネなど医療用麻薬について

  • 2020.07.13

現在日本で使用可能となっている医療用麻薬(代表的な薬剤がモルヒネです)は主なものだけで6種類は使用可能となっています。さらにそれらが飲み薬や貼付剤、座薬、注射などに分かれています。それぞれ薬剤の「強い」「弱い」はありませんので、ご自身にとって最大の効果があり、最小の副作用である薬剤をみつけていくことが重要です。医療用麻薬を使用する目的は「痛みや息苦しさの緩和」ですが、副作用として「吐き気」「便秘」「眠気」などが出現することがあります。薬剤の選択にあたっては効果だけでなく副作用にもきちんと目を向...

だるさへの対応

  • 2020.07.01

がん患者さんの多くがからだのだるさを訴えられます。がん悪液質という病態により食欲自体が低下したり、食事をしているのに筋肉量が減少してしまい体重の減少が止まらず日常生活での動きが大変になってくることがあります。がん自体への手術や抗癌剤、放射線治療で症状が軽減することもありますが、病状によってはだるさと付き合っていく必要があります。そのような時には、「エネルギー温存療法」といってあせって何でも1日につめこんで行うのではなく、1日にやることの優先順位をつけて大事なことから少しずつ行っていくことが結果...

7月1日より医師2名体制となります。

  • 2020.07.01

7月1日より浅井泰行医師を新しく迎え医師2名体制で診療を行います。まだまだ日本では数少ない緩和医療専門医ですが、当院は2名ともに緩和医療専門医で診療させていただきます。院長は呼吸器内科出身、浅井医師は外科出身ですので、より幅広く慢性的な疾患(老衰、内臓疾患、神経疾患など)で治療中の方でも自宅療養を希望される方の支援を行うことが可能です。通院でお困りの方、入院中だが自宅療養を希望される方、外来で専門的な緩和医療の提供を希望される方は、ぜひご相談ください。 ...

新型コロナウイルス感染拡大による病院面会制限

  • 2020.06.19

新型コロナウイルス感染拡大による病院面会制限が続いています。今後緩和されていく余地はありますが、想像よりも厳しい面会制限で患者さん自身やご家族が心身ともにつらい状況に追い込まれないように、ぜひ入院前に面会制限状況を確認していただくことをお勧めします。当院としては、面会が厳しい入院となるのであれば、状況はあまりよくない、不安もあるが自宅療養を選びたいという患者さんやご家族の支援を積極的に行います。点滴や医療機器がついているが、自宅へ帰りたいという方はご相談ください。 ...

放射線治療による症状緩和

  • 2020.06.19

がんの転移による痛みが強くなると医療用麻薬や鎮痛補助薬と言われる薬剤の使用量が増えていきます。中毒や依存になったり命を短くすることはありませんが、眠気が強まったり、便秘の調整が難しくなったりすることはあります。そのような時に症状緩和目的の放射線治療が実施できると、痛みが0にならなくても、薬剤使用量が減らせることで副作用が減りより生活がしやすくなる場合があります。緩和ケアでは、お薬だけで治療するのではなく、時にはCTなど検査で病状を評価し薬剤以外の対応方法がないか考えることも重要です。症状緩和目...

遺族外来について

  • 2020.06.07

当院では、専門的緩和ケア提供の一環として遺族ケアにも取り組んでいます。私自身(院長:渡邊)、緩和ケア医としてこれまで2000名を超える方々の最後の時に寄り添い、またその後のご遺族となられた方々と接してきました。大切な方を亡くされることは大きな気持ちの変化や環境の変化を生みます。そうした時にだれに相談したらよいのか、まだまだ日本では窓口すらみつからないのが現状です。前職小牧市民病院緩和ケア科の時から遺族外来を開設して、遺族ケアに取り組んでまいりました。あすなろ医院でも同様の取り組みを開始したいと...

緩和ケア医として大切にしていること

  • 2020.06.07

緩和ケア医はまだまだなじみがない方が多いと思います。私(院長:渡邊)自身も小牧市民病院内科(呼吸器内科)で勤務をしたのちに緩和医療を専門に活動してきました。また外科出身の医師やさまざまな内科出身の医師も緩和医療の分野で活動しています。日本に緩和医療専門医がまだ数百人しか認定されていませんので、一般に目にする機会がほとんどないかもしれません。緩和ケア医がどのように考え診療を行っているのかお伝えしたいと思います。 私自身、診療において大切にしていることは、まず患者さんのお話を丁寧に伺います。...

専門的緩和ケアのメリット

  • 2020.06.07

「緩和ケア」という言葉のイメージは、まだまだ不安になったり、なんとなく心配になったりされる方もいらっしゃるかもしれません。緩和ケア病棟やホスピスなどの入院施設は抗がん治療が終了した患者さんが療養される場所ですので、そうしたイメージが一般的になっています。しかし、最近の世界的な研究では、早期がんではないがん患者さんに対して、診断時から専門的な緩和ケアを抗がん剤治療と並行して受けることで、症状が緩和ケアすることや生活の質が保たれることはもちろん、延命効果もあるという結果も報告されています。まだまだ...

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