補完代替療法について

  • 2025.01.23

がん治療には抗癌剤や放射線治療、外科手術などの標準治療と呼ばれている一般的な治療方法以外にも補完代替療法と呼ばれるいわゆる民間療法が多く存在しています。 補完代替療法は色々と研究されているものから、経験的に実施されているものまで非常に幅広い状況です。日本緩和医療学会では一般的な補完代替療法についての化学的根拠をまとめた「がんの補完代替療法クリニカル・エビデンス(2016年版)」をホームページ上で無料公開しています。 抗がん治療が困難になった方や抗がん治療中だが少しでも治療効果がある...

自立支援医療機関(精神通院医療)の指定について

  • 2025.01.23

当院は愛知県より自立支援医療機関(精神通院医療)の指定を受けました。 地域から在宅で自立支援医療のサポートをしてほしいという要望が多くありました。これまで当院は指定をうけておらず、そのような相談に答えることができませんでした。 今回の指定により、今後は認知症や精神障害などの疾患を抱えているが、自宅からでることも困難で医療機関に通院自体が難しいという方の自立支援医療の申請を訪問診療でサポートしていくことが可能になります。 医療機関に相談したいが、自宅から外出することも難しい方も...

がんよろず相談、自宅療養相談の窓口

  • 2024.12.14

*「がんよろず相談」 がん患者さん、ご家族のがん療養に関するからだのつらさ、気持ちのつらさ、介護の問題などの相談を受け付けています。相談は専任相談員(看護師)が担当し、必要に応じて医師との面談や診療予約を行います。病院通院中の方のご相談も受け付けます(外来や自宅診療を病院通院を併行して行うことも可能です)。*月曜日から金曜日午前9時-午後5時まで当院へご連絡ください、相談日程調整をさせていただきます。 *「自宅療養相談」 がん患者さん以外の病気で自宅療養中の方の同様の相談も受け付けており...

認知機能低下をサポートする

  • 2024.12.14

高齢化社会を迎えて認知症、何らかの認知機能低下を付き合っていくことは誰しもがあり得ます。 認知機能低下の自覚が難しい状況のままで、生活への支障だけが増えていく、周囲も気がつかないと生活自体の維持が困難になってくることも多くあります。医療機関のみの対応では不十分であることが多く、地域の様々な医療介護のサポートや社会的な資源を利用することで社会とのつながりを維持しながら、生活環境を安定させていくことが可能になります。 小牧市わた史ノートもその一環であり、地域力を高めていくための活動を継...

病院と在宅緩和ケアの協働について

  • 2024.12.14

東海がんプロセミナーにて病院と在宅緩和ケアの協働についてお話させていただきました。抗がん治療は複雑化、外来通院での治療が通常の治療となっています。副作用が出現すると自宅での生活が困難となったり、治療自体の継続自体が難しくなります。一方で病院主治医に診察してもらうためには通院が必要となります。在宅医療においては、そうした病院主治医との橋渡しを行いながら、通院しなければいけない頻度を減らすための症状緩和サポートを行っています。そうしたサポ―トにより抗がん治療がより長く継続し、抗がん治療が負担になっ...

家族外来、遺族外来について

  • 2024.11.14

介護を担う家族は、重要な意思決定も担う必要があり心身共に疲弊します。その結果として不眠や不安などの心身の不調につながることも多くなります。また大切なご家族を看取った方(遺族)は身体的な介護負担は軽減しますが、心理的な受け止めは自然と進んでいく中でも、気持ちのつらさ(さみしさ、不安、不眠など)が強まり日常生活に支障をきたすこともあります。 当院では多くの方の看取りを行ってきた経験や家族を支援した経験をもとにそうしたご家族のサポートを行っています。 ...

わた史ノート改訂

  • 2024.11.14

小牧市では自分らしく生きることを支援するためのツールとしてわた史ノートを作成しています。2017年に初回版が作成され、監修として協力させていただきました。その後啓発活動を重ねてきましたが、今回小牧市人生生き活きプロジェクトメンバーにより年単位での改訂作業を経て完成しました。小牧市内の公的機関、一部の医療機関などで配置されるほか、小牧市からの出前講座も準備されています。 厚生労働省は医療介護の場で行われる話し合いを人生会議(アドバンスケアプランニング)として啓発活動を行っています。小牧市で...

転ぶと心も痛い

  • 2024.11.14

加齢や疾患の影響により筋力が低下してくると、歩行が不安定になり転倒することがあります。からだの痛さはもちろんですが、最も大きなつらさは心のつらさです。自尊心も傷つくことで気持ちの落ち込みにつながります。各家庭の状況に合わせて転倒のリスクを減らすような薬剤調整や環境調整を考えていくことが大切です。 ...

口の渇きのつらさ

  • 2024.11.14

病気の影響で食欲が低下して食事摂取量が減少すると唾液分泌の減少につながり口の渇きを感じることが多くなります。また医療機器としての酸素吸入療法などを使用していると乾燥から渇きにつながることも多くあります。 唾液分泌を促進するような口腔ケア方法(口腔粘膜の加湿方法や飲み物の工夫など)をその人の状況に合わせて、自宅で可能なやり方を工夫して行っていきます。 口の渇きに対して単純に点滴を増やすことや水分をたくさん飲むことはがん患者さんお口の渇きの軽減にはつながらないことは研究的にも報告されて...

自律性を大切に

  • 2024.11.14

痛い時、息苦しい時に指示された薬を使うという対処だけでは、症状が強くなってから慌てて対処することになります。そうした行動からでは、自分で自分の問題に対応する自律性は育たず、つらい時にだれかがいてくれないと不安になるという気持ちのつらさにつながっていくことが多いです。 つらい時に薬を使用した場合に、どういう状況で使用したのか、次にどのようなタイミングで薬を使用すれば早くつらさが和らぐのか、予防的な使用は可能かなど相談を行っていきます。 また心理的につらさが和らぐ方法(気分転換方法)な...

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