在宅緩和ケアの充実を目指して

  • 2020.09.22

当院では緩和医療の専門家として、小牧市だけでなく、尾張北部地域や愛知県における在宅医療、在宅緩和ケアの研修施設となることを医院の理念としています。まだまだ在宅医療(特に在宅緩和ケア)を専門とした診療所は少なく、症状緩和治療をしっかりと受けながら自宅で療養したり、必要なら時に病院医療を利用できるように連携するような地域システムを整えているところは少ないです。当院では、自宅で過ごしたいから症状は我慢しなくてはいけない、自宅で過ごすことを決定したら病院は利用できないというような診療ではなく、患者さん...

わた史ノートと人生会議

  • 2020.09.22

厚生労働省が人生会議を盛んに宣伝しています(昨年お笑い芸人さんがモデルのポスターがつくられ多くの批判を受けて回収されたと話題になりました)。 小牧市では「わた史ノート」を市が独自に作成して市民向け講座を開催したり、民生委員へ啓発を行ったり、中学校の副読本に取り入れられたりしています。 わた史ノートは、私(渡邊)が小牧市からの依頼により監修させて頂きましたが、よくある機械的な情報を書き残しておくだけのエンディングノートとは異なり、地域で家庭でその人が、その人らしく生きていけるために役...

気持ちのつらさについて

  • 2020.09.22

誰しもが人生に大きな変化を与える病気になった際には、気持ちが落ち込み、揺らぎ、通常の日常生活にも影響がでてきます。そうした状況においても、人間の適応能力により、徐々に気持ちの上でも、社会生活の上でも対処方法が確立していき日常生活リズムはもどってくることが多いです。一方で、日常生活リズムがもどりにくいような気持ちのつらさ、睡眠障害、食欲低下、だるさなどの変化が持続する場合には、通常の気持ちのつらさだけではなく「うつ状態」になっている可能性があります。このような時には悪循環になってしまっているため...

がん患者さんの混乱について

  • 2020.09.01

がん患者さんの病状が悪化してきた場合に、半数以上の方で混乱が生じることがあります。混乱というと一般の方には想像しにくいかもしれませんが、時間の感覚がはっきりしない、日にちが分からない、なんだかぼんやりしていることが多く返答が曖昧、といった症状も混乱の一つの症状の可能性があります。周りがびっくりしてしまうような混乱の症状としては、いつもは穏やかな人が急に怒りっぽくなった、動けないのに急に立ち上がって転びそうになった、点滴を抜いてしまった、落ち着かない様子でうろうろしてしまうなどもあります。 ...

困ったときの対処法

  • 2020.08.18

痛みや息苦しさ、だるさなどのからだのつらさで困った時にどのように対処したらよいでしょうか。困った時(症状が強い時)に使用できる薬剤を処方してもらっておくことはもちろん重要です。痛い時、息苦しい時、眠れない時、熱が出た時などが主要な症状になります。一方で困ったときにお薬だけでは十分に対処できないことや、お薬だけに頼るとどうしても副作用(医療用麻薬であれば眠気や便秘などです。寿命を縮めることはありません)が強くなってしまう可能性があります。お薬を使用する量を少なくすることは副作用を少なくすることに...

点滴とむくみ

  • 2020.08.03

食事がとれなくなってくると点滴で水分補給が行われることがよくあります。一般的な医療のイメージでは、点滴でよくなるというイメージが多いかと思います。進行がん患者さんやお亡くなりになる間際の患者さんでは、食事がとれないからといってたくさんの点滴を実施すると、点滴が体の中でうまく利用できずに手足のむくみになったり、痰を増やしてしまったり、胸水や腹水を増やしてしまったりすることがあります。ご家族としては点滴してもらった方が安心という気持ちの方もおられると思いますが、点滴が逆に患者さんの負担になる場合が...

開院4か月が経過しました。

  • 2020.08.03

開院4か月が経過しました。小牧市内だけでなく、一宮市、春日井市、岩倉市、江南市、豊山町、北名古屋市など幅広い地域の患者さんとご家族の支援をさせて頂いています。がん患者さんだけでなく慢性疾患の患者さんやご家族すべてに専門的緩和ケア診療を提供させていただきます。お困りの方はぜひご相談ください。また小牧市外でのケアマネジャーや訪問看護ステーションとの連携も積極的にすすめています。当院の提供する専門的緩和ケア診療でSNSなども積極的に利用し連携をとっていただける医療・介護機関の方がいらっしゃいましたら...

モルヒネなど医療用麻薬について

  • 2020.07.13

現在日本で使用可能となっている医療用麻薬(代表的な薬剤がモルヒネです)は主なものだけで6種類は使用可能となっています。さらにそれらが飲み薬や貼付剤、座薬、注射などに分かれています。それぞれ薬剤の「強い」「弱い」はありませんので、ご自身にとって最大の効果があり、最小の副作用である薬剤をみつけていくことが重要です。医療用麻薬を使用する目的は「痛みや息苦しさの緩和」ですが、副作用として「吐き気」「便秘」「眠気」などが出現することがあります。薬剤の選択にあたっては効果だけでなく副作用にもきちんと目を向...

だるさへの対応

  • 2020.07.01

がん患者さんの多くがからだのだるさを訴えられます。がん悪液質という病態により食欲自体が低下したり、食事をしているのに筋肉量が減少してしまい体重の減少が止まらず日常生活での動きが大変になってくることがあります。がん自体への手術や抗癌剤、放射線治療で症状が軽減することもありますが、病状によってはだるさと付き合っていく必要があります。そのような時には、「エネルギー温存療法」といってあせって何でも1日につめこんで行うのではなく、1日にやることの優先順位をつけて大事なことから少しずつ行っていくことが結果...

7月1日より医師2名体制となります。

  • 2020.07.01

7月1日より浅井泰行医師を新しく迎え医師2名体制で診療を行います。まだまだ日本では数少ない緩和医療専門医ですが、当院は2名ともに緩和医療専門医で診療させていただきます。院長は呼吸器内科出身、浅井医師は外科出身ですので、より幅広く慢性的な疾患(老衰、内臓疾患、神経疾患など)で治療中の方でも自宅療養を希望される方の支援を行うことが可能です。通院でお困りの方、入院中だが自宅療養を希望される方、外来で専門的な緩和医療の提供を希望される方は、ぜひご相談ください。 ...

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