専門的緩和ケアのメリット

  • 2020.06.07

「緩和ケア」という言葉のイメージは、まだまだ不安になったり、なんとなく心配になったりされる方もいらっしゃるかもしれません。緩和ケア病棟やホスピスなどの入院施設は抗がん治療が終了した患者さんが療養される場所ですので、そうしたイメージが一般的になっています。しかし、最近の世界的な研究では、早期がんではないがん患者さんに対して、診断時から専門的な緩和ケアを抗がん剤治療と並行して受けることで、症状が緩和ケアすることや生活の質が保たれることはもちろん、延命効果もあるという結果も報告されています。まだまだ...

がん患者さんの食事

  • 2020.05.16

がん患者さんとご家族から「何を食べていいか分からない」という相談を受けることがよくあります。単純に食事といっても病状により食事の柔らかさや一度に食べられる量に注意が必要であったり、食事の内容に工夫が必要だったり(タンパク質を重視した方がよい時や脂質でカロリーを優先した方がいい時期など)することもあります。 またご家族としては何とか食べてもらいたいからと無理強いしてしまい、それが患者さんへのプレッシャーとなることでさらに悪循環となってしまっている場面もよく経験します。食事は食べる瞬間だけが...

がん患者さんの痛み

  • 2020.05.16

がん患者さんが抱える痛みは、大きく分けて以下のように分けられます。 1)がん自体による痛み 2)がん治療に伴う痛み(抗がん剤の副作用による手足の痛み、手術後の痛みなど) 3)がん以外の痛み(筋肉量の減少に伴う頭痛や関節痛、床ずれの痛みなど) 医療用麻薬が主に使用されるのが1)の痛みになります。一般的には「モルヒネ」が有名ですが、それ以外にも現在日本では複数の医療用麻薬が使用可能です。モルヒネだから「強い」とかモルヒネを使い始めたから「末期」、医療用麻薬は「中毒になる」「...

呼吸困難の緩和

  • 2020.04.26

がん患者さんにとって呼吸困難はつらい症状の一つです。 少し室温を涼しくしてあげて、うちわや扇風機で気流をつくってあげると症状が軽減する方がいらっしゃいます。眉間にミストスプレーを使用すると冷却効果と症状軽減につながるという方法を提唱する海外の専門家もいます。呼吸困難は不安とも関連するので、周囲が不安を軽減するような環境づくりをしてあげることも大事なポイントになります。Facebookページも参照してください。 https://www.facebook.com/在宅緩和ケア-あすな...

診療開始します。

  • 2020.04.15

4月16日より診療を開始します。COVID-19の感染拡大にて通院への不安がある方、入院してしまうと家族との面会もままならない状況に不安がある方、そうした方を支える在宅医療を提供していきます。 「在宅緩和ケア」は末期がんの方だけを対象とした医療・ケアではありません。まだまだ緩和ケアの一般社会でのイメージは負のイメージがつきまとうことも理解しています。あすなろ医院の役割として、この地域での「緩和ケア」のイメージが全ての病の方に対する思いやりがある当たり前の医療になるように日々体現し続けます...

開院案内を作成しました。

  • 2020.03.31

4月14日(火)から相談・診療予約を開始、16日(木)から診療開始します。 がん療養相談、訪問診療相談などお困りの方はご連絡ください。 https://www.facebook.com/在宅緩和ケア-あすなろ医院-102904487875367/ 上記URLで検索いただくか、医院ホームページ下部にあるフェイスブックページよりご覧ください。 ...

「あすなろ医院」に込めた気持ち

  • 2020.03.14

あすなろは、ヒノキ科アスナロ属の日本固有種である常緑針葉樹です。翌檜や明日檜と書かれたりします。 「なろう、なろう、あすなろう。あすはヒノキになろう」と希望に満ちて生きている象徴として描かれる一方で、ヒノキとは異なるので、どんなに努力しても報われない憐れな象徴として描かれたりもしています。 子供の時に読んだ本で描かれていた「あすなろ」、最後はヒノキにならなくても毎日を希望を忘れずに生きる様子が描かれていました。診療所開設にあたり、目標として、先を見越して諦めるのではなく、毎日なにか一つでも希望...

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