病院へ入院すること
- 2020.12.10
コロナ感染拡大の中で病院や施設での面会制限が強まってきています。病院医療従事者としては苦渋の判断を迫られており、制限自体は尊重する必要があると感じています。一方で患者さん一人の人権、最後を家族と過ごすという場の尊重という面から考えると非常に厳しい環境です。意識が混濁されていた患者さんが亡くなられる数日前に急にはっきりして数時間だけきちんと会話ができる、不思議と元気になる「仲良し時間」があります。そのような人の一生、家族の一生の大事な一瞬の共有自体が、今の医療体制の中では難しくなってきています。医療者も苦渋の判断をしています。われわれ在宅医療で支援する側としては、入院が必要であるのか、患者さんやご家族の状況もよく把握しながら相談をしていきたいと思います。年末年始、自宅で何とか過ごしたいという方をできる限り支援させていただきます。