在宅医療を利用するタイミング
- 2020.11.24
在宅医療は一人では通院が困難な方(歩行可能でもご家族と一緒に通院されている状況)が対象となります。通院に付き添いが必要な状況で、外来での待ち時間で体力を消耗していないでしょうか。診察時に十分に主治医と病状や治療方針、お薬のことなど相談できていますか。診察で消耗してしまうと大事な人生の意思決定を慌ててすることになったり、外来で混んでいる医師に気をつかって医師の言われた通りに従うだけになったりしてしまうことがあります。
在宅医療の最大のメリットは、自分が住み慣れた環境で自分の体を向き合いながら今後のことを考えられることです。ゆっくりと今後の療養の方向性も考えることができます。診察時には消耗なくきちんと考え、相談することができます。
これからの自分や家族にとっての生活をより充実したものにするために、病院へ必死に通うことから、自宅でゆっくりと自分や周囲の方との時間を過ごしていくことへの切り替えに在宅医療は大きな味方となります。医療との向き合い方を見つめ直してみると自分にとって意義のある時間が増えるかもしれません。