口の中
- 2022.02.08
口の中を意識してみていますか?
がん治療中でも慢性的な疾患で療養中でも口腔内は色々な状態を反映します。抗癌剤で味覚を感じる細胞がダメージを受けたり、口内炎ができたり、免疫バランスが崩れて白苔などの細菌やカビの繁殖が目立ってきたりします。また体重が落ちてくるとそれまで問題なかった入れ歯が合わなくなり、入れ歯を使いたくなくなり、食事内容が制限され、食欲低下や体重減少の要因になったりもします。口腔内が汚染していると誤嚥性肺炎を引き起こすこともあります。自分で歯磨きやうがいができなくなった時に家族や周囲のケアが不足すると数日でも口の中は汚染がひどくなります。
口の中は簡単に診察できるとても有用な場所です。汚染度により本人の体力や家族の介護疲れが反映されたりします。口の中の状態が食道や胃の状態を反映していることもあります。
ぜひご自身、ご家族でも口の中を観察することを習慣にして、いつもと何か違うと気がつくことがれば主治医やかかりつけ歯科医に相談しましょう。