緩和ケア医として大切にしていること
- 2020.06.07
緩和ケア医はまだまだなじみがない方が多いと思います。私(院長:渡邊)自身も小牧市民病院内科(呼吸器内科)で勤務をしたのちに緩和医療を専門に活動してきました。また外科出身の医師やさまざまな内科出身の医師も緩和医療の分野で活動しています。日本に緩和医療専門医がまだ数百人しか認定されていませんので、一般に目にする機会がほとんどないかもしれません。緩和ケア医がどのように考え診療を行っているのかお伝えしたいと思います。
私自身、診療において大切にしていることは、まず患者さんのお話を丁寧に伺います。そうすることで、その患者さんやご家族が何に困っておられ、どういう生活をさせているのか理解した上で、治療方針を決定することにつながります。また丁寧に診察をさせていただきます。診療機械が進歩してレントゲンや血液検査、CT、MRIといった高度機器でからだの状況が分かるようになったことで、積極的に身体診察をする医師が残念ながら減っています。私が外来を行っていて一番よろこばれるのは、「久しぶりに聴診してもらった」「手術後はじめておおなかを診察してもらえた」など診察に関することです。その方の本当に大切な情報は検査ではなく、まず体から発信されると思います。当院では診察に時間はかかりますが、できるだけ丁寧にスタッフ一同診療に取り組んでいます。
自分自身のからだのこと、こころのことをもっと相談したいという方は当院へご連絡ください。