症状緩和治療と抗癌剤治療

  • 2021.01.26

緩和ケアという言葉から「末期」をイメージされる方もいらっしゃいますが、現在の「緩和ケア」は末期状態で受ける治療ではありません。積極的に抗癌剤治療を行っているが、抗癌剤治療の副作用でしびれや痛みなどがでている、癌に伴う症状として痛みがある、そのような方では適切な積極的緩和ケア診療を受けることになり、より症状も安定し日常生活をおくることが可能になります。また最初から緩和ケアの専門的治療、専門的スタッフと関わっておくことで、気持ちがつらい時、本当に病状が悪化した時に速やかに様々な支援、治療を受けることにつながります。ぜひ抗癌剤治療を受けている段階から、主治医の診療を並行して専門的緩和ケア診療をうけることをお勧めします。緩和ケアでどのような治療や支援を行うことができるのか、知りたいという方はぜひご相談ください。現在の抗癌剤治療を行う主治医は専門的緩和ケア診療の重要性も理解されていますので、主治医に悪いというような気持ちをもたれる必要は全くありません。主治医に受診したい意向を伝えにくい方は、当院に最初に受診していただければ、主治医の先生への報告もさせていただきます。

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