どうしてそう考えるのか聞いてみる
- 2021.11.19
誰かがどうしてその決定をしたのか分からないことはありませんか。それは人それぞれ価値観が異なるからです。理解できないということは、その人とあなたは価値観(判断基準)が異なります、そこでそれはおかしいと決めてしまうとすれ違ったままです。家族内はもちろんですが、医療者との治療方針決定のやりとりで、どうしてそういう考え方をするのか分からないと感じた時には、ぜひ「それは何故そう思うの?」、「どうしてそういう治療選択肢になるんですか?」と聞いてみてください。その質問は、相手の価値観を理解して、お互いの価値観を共有することの第一歩になります。価値観を共有することで、その次に何かを決定してないといけない時にその人ならこう考えるだろうということが想像できるようになります。もしその人が自分で決定できない状況になっていた場合でも、その人の代わりにその人ならこう決定するということが想像しやすくなります。それは療養方針の決定において代理意思決定という大きな役割を担う人にとってとても重要なことです。ぜひ家族内からまず価値観の共有をしてみてください。家族だから全く同じ価値観ということは絶対にありません。違って当たりまえだからこそ、聞いてみましょう。