皮下点滴について
- 2021.06.19
医療では点滴での治療が必要となることが多いです。一方で点滴治療を長くおこなっていると血管が硬くなったり、細くなったりして血管に管をいれることが難しくなることも多いです。こうした患者さんは抗癌剤治療を長くされてきた方に非常に多く、症状を緩和するための薬剤の投与が困難な場合があります。緩和ケアではそのような場合でも必要な薬剤が投与できるように、経験的な方法で皮下点滴(血管の中ではなく、皮膚の下に点滴をいれて投与する)を行うことが多くあります。水分補給だけでなく、抗生物質や止血剤、胃薬など様々な薬剤が使用できますので、点滴がなかなか入らずつらい方は医療者に相談してみてください。